日本在宅医学会第3回地域フォーラムin三重

こんにちは.毎週どこかに飛び回っていて週末家族と過ごせていない新米社長、吉田です.

今週も、来週も研修やら勉強会やらがあって2月は家に居ない日が続きます・・・
理解してくれている(?)家族のお陰です.日々感謝です.

 

さて、先週は三重に行きました!
5年前のお伊勢参り以来ですね.
今回はこれ.
日本在宅医学会第3回地域フォーラムin三重
『在宅医療全部まるミエ!?~美し国から全国へ~』

 

 

2日間に渡り開催されました.
私が聴講したセミナーの感想やキーワードなどを載せていきますね.
今日も長文です・・・


○訪問リハビリテーションが作る新しい「在宅」のかたち
4名のセラピストがそれぞれの取り組みについて紹介.
①寺島さん(訪問看護リハビリステーション桜、PT)
~超重症児の訪問リハビリテーション~
・優先順位をつけて取り組むこと(マズローの5段階欲求に合わせて)
1,様々な姿勢を安全委おこなえるようにすること(生理的・安全欲求)
2,他の子と同じようにできること(社会的欲求)ー家族の関わりや遊びを通じて
3,可能性に気づいてもらう(承認・自己実現欲求)
・小さな変化の積み重ね
→訪問リハビリテーションとは、本人・ご家族の「プライド」「想い」を守る

 

②渡邊さん(訪問看護リハビリステーションあすか、OT)
~「できるよ!」利用者と一緒に考えるリハビリ~
・できないことに焦点が向かないように配慮
→適切な作業量・家事の簡素化・家族への依頼方法の検討など
・作業機能障害
→「やりたいこと」「する必要があること」「することを期待されていること」を整理

 

③鈴木さん(みえ呼吸えん下リハビリクリニック、PT)
・包括的えん下リハ
→呼吸理学療法・薬剤療法・栄養療法・生活指導の4つが中心

 

④中橋さん(訪問看護ステーションリハピネス、ST)
・コンビニのイートインで言語訓練ー社会資源を上手に使う
→外出することで、間違い・ミスになれる練習にもなる
・非言語能力の重要性
→全失語の方が一人で新幹線に乗って東京に行き、連絡先を交換してこれた症例
・えん下機能は在宅で上がるー病院の評価に頼りすぎない
・誤えん性肺炎を防ぐ「守り」、えん下機能を上げる「攻め」
→守りには吹き戻しやペットボトルを使う、攻めの直接えん下訓練には「すする」能力
・自律神経調整マッサージ

 

○今、話題の綜合診療が在宅ケアと共に歩むために
竹村洋典先生(三重大学大学院医学系研究科)
・三重は、全国に先駆けて総合診療医(家庭医)を中心とした地域医療・教育・研究に取り組んできた
・これからは在宅医、総合診療医の時代
・プライマリーケアエキスパートナースの育成
・近所の友人はかえって本人のQOLを下げてしまう

 

○在宅医療を必要とする子どもと家族のために
岩本彰太郎先生(三重大学医学部附属病院小児トータルケアセンター)
・医療的ケア児が増えてきている現状であり、ケアマネジャーのようなコーディネーターが不在であり、家族の負担が大きく,制度が追いついていない
低出生体重児が増えてきている(2500g以下) 全体の10%
特に22~23w、24~27wで生まれる子が多い
→5wで心臓、6wで大まかな運命が決まる
・先天性心疾患の移行期問題
→肺:奇形は8wで分かる、22~24wの肺は未熟、慢性肺疾患に移行しやすいCLO
心:350~400g/40w、100g/25w、伝導経路の未熟さがあり、運動発達遅滞10%や精神発達遅滞20~30%が起こりやすい
・医ケア児の連携体制整備ーコーディネーター機能
・日本医師会に小児在宅ケア検討委員会が設立
ネウボラー子育て世代包括支援
→体制作り、意識作り、人作り
・「地域であたりまえのように暮らすこと」
・家族参加型事例検討会
・いずれ訪問看護師が特別支援学校に入れるようになる
→制度が変わるのを待つよりも、まずは行政側と相談

 

○援助者のナラティブ”援助を語ろう”
在宅で末期の利用者さんを看取った症例を通じて振り返り
・看取り対応したスタッフのフォロー
・こちらから提案しすぎず「我慢」、待つ姿勢
・その場で提案してこない→持ち帰り、ステーション内で共有して方向性を決める

 

○三重発!!プライマリ・ケアエキスパートナース
・看護職キャリアパス支援センター→在籍出向による相互人事交流
1,施設感での交換留学
2,長期派遣→人材不足の施設へ
3,長期研修→マンパワーの確保、中堅職員のキャリアアップ
・PNSーパートナーシップナース
・足腰の強いジェネラリストとしての成長
→「まもり・とどけ・つなぐ」ー看護実践の責務
患者の擁護者(まもり)・ケアの提供者(とどけ)・チームの調整者(つなぐ)
・日々のケアの中で発見できることがある
→安易にヘルパーに任せない
・医療・看護者の視点と介護・福祉者の視点の違い
→マズローの5段階欲求、医療者は下層から見て、介護者は上層から見ている
・利用者・家族がどんな「ピンチ」を抱えているかを考える
・コミュニケーション力、洞察力、フィジカルアセスメント
→自分がどのくらい伝える力・・聞く力があるか知る
・「信じぬこう、目の前の生きる力」ージェネラスの理念
・日本看護協会のクリニカルラダーを用いて評価
・「いのち・くらし・尊厳を守る看護の実践」
・「必要なこと」を何でもできる、何でも知っている
→不要なことまで知っている・出来る必要はない、必要となれば学べば良い
・私の専門は、私たちの専門は「○○」です
→○○の中に、そこの地名が言えるように
 

以上、まとまりのない箇条書きの文でしたが、何かキーワードになるものはありましたか?
ここには入っておらず聴講できませんでしたが、
ユマニチュード」は気になりました.

 

2日間、これまた大変勉強になりました.
帰りの新幹線では、キレイな富士山が見れので何かいいことありそうな予感です!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

4月開設予定のLC訪問看護リハビリステーションも、
地域にとって必要とされる訪問看護ステーションとなれるよう頑張ります.

理学療法士兼代表取締役 吉田優

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